共働き世帯が増えている昨今、介護業界で働く人も共働き世帯がたくさんいます。結婚後に共働きの形を選択するのなら、家庭での役割分担は必ず行っておくことが大切です。介護業界では、大きく分けて日勤のみ・夜勤のみ・日勤と夜勤の交替制という3つの働き方があります。日勤のみで働く場合、夕飯の支度や子どもの保育園のお迎えなど、パートナーが帰宅するまでの家庭の用事を引き受けることが多いかもしれません。しかし、パートナーが帰宅するまでの家事を自分で行ったとしても、パートナーの帰宅後は分担して捌いていかなければ身体的な負担はもちろん気持ちの面でも負担を感じるようになります。
そこで大切なのが、家事や育児は自分の役割だと決めつけて自分だけで背負わないことです。家庭内で発生する家事や育児などは、そこに住む大人たちでこなしていくことが道理だといえます。介護職の常勤のように、どちらかが不規則なシフトの場合でも、早く帰宅した人もしくは休みの人が家庭内の仕事を引き受けることがポイントです。
自分の方が勤務時間が短いと遠慮しがちになり、帰宅後の家庭のことをすべて引き受けてしまう人は多い傾向です。しかし、家庭のことは家族で分担して進めていかなければ、誰か1人だけの負担が増します。「自分は仕事をしてきて帰宅後も家事や育児をしている間、パートナーだけがソファーでくつろいでいる」といったような不満を溜めている人も少なくありません。このような心身の負担蓄積を防止するためにも、共働きを選ぶのなら最初に家庭での役割分担は決めておくことが大切です。